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新型インフルエンザ 「迅速診断キット陰性」が感染確定者の半数弱◆Vol.14 新型インフルエンザの臨床像が明らかに、神戸市43人の報告 2009年5月21日 橋本佳子(m3.com編集長) 国立感染症研究所感染症情報センターと神戸市保健所は5月20日、新型インフルエンザ感染が確認(RT-PCR陽性者)された43人の臨床像を報告した。迅速診断検査キットで陽性は43人中23人(53.5%)にとどまり、20人(46.5%)は陰性であることが明らかになった(感染研のホームページ)。 検体の採取日の中央値は1日(0~4日)。陰性になった理由として感染研では、「発症から検査までの期間が短いことも影響していると考えられる」としている。迅速診断検査キットの感度は100%ではない上、感染初期にはウイルス量が少ないため陰性になることがあるほか、検体採取の方法によっても左右されることが、季節性インフルエンザでも分かっている。 なお、5月20日、首都圏(東京都八王子市と神奈川県川崎市)では初めての感染確認者が出たが、5月19日の帰国時の成田空港での検疫では、サーモグラフィーで発熱反応があったが、迅速診断検査キットでは陰性だった。迅速診断検査キット、さらには迅速診断検査キットでの陽性反応をベースにした検疫の限界が露呈した格好だ。 発熱が約90%、嘔吐・下痢も約10%に 43人の年齢は5~44歳(中央値17歳)で大半は10代後半。昨シーズンのインフルエンザワクチン接種者は42人中22人(52.4%)。 入院時の臨床症状としては、約90%の患者で見られたのが38℃以上の高熱。そのほか、60~80%に倦怠感、熱感、咳、咽頭痛、約50%に鼻汁・鼻閉、頭痛、約10%弱に嘔吐・下痢、7%に結膜炎がそれぞれ見られた。 『New England Journal of Medicine (NEJM)』5月7日号オンライン版では、今回の新型インフルエンザでは、季節性インフルエンザの典型的な症状のほか、非定型的な徴候を起こし得るという、米CDC(米疾病対策センター)の研究を報告している(m3.com専門医療ニュース:5月13日)。下痢と嘔吐がそれぞれ約4分の1に見られるとしており、日本の感染者でも割合は少ないが消化器症状が確認された。 治療では、43人中39人が抗インフルエンザウイルス薬の投与を受けていた。タミフル19人、リレンザ吸入20人。年齢別に見ると、9歳以下の1人はタミフル、10歳代の36人のうちタミフル13人、リレンザ20人、非投与3人などとなっている。(編集責任者:admin5) |